自宅を災害リスクから守るために加入しておきたいマンション向け火災保険。新築か中古かで保険料が違うこともあるので、見積もりを取って比較したり相場を調べたりして、自分に合った補償内容が備わった保険を選ぶことが大切です。しかし、三井住友海上・ソニー損保などさまざまな保険会社で取り扱いがあるうえ、「地震保険も付帯したほうがいい?」「マンション購入時に火災保険はいらない?」「保険金はいくら?」などと気になることも多く、どれを選べばいいのか迷いますよね。
今回は、インターネット上で人気のマンション向け火災保険9商品を、3個のポイントで比較して徹底検証。あなたにおすすめのマンション向け火災保険をランキング形式でご紹介します。マイベストが定義するベストなマンション向け火災保険は「補償対象が幅広く、物件の再建費用を十分補えて保険料が安い保険」。徹底検証してわかった分譲マンション向け火災保険の本当の選び方も解説しますので、ぜひ加入の際の参考にしてください。
マイベストではおすすめなマンション向け火災保険を「補償対象が幅広く、物件の再建費用を十分補えて保険料が安い保険」と定義。そんなあなたにおすすめなマンション向け火災保険を探すために、インターネットで人気のマンション向け火災保険9商品を集め、以下の3個のポイントから徹底検証しました。検証①:保険料の安さ検証②:補償範囲の幅広さ検証③:補償限度額の高さ
おすすめスコア:4.95(2025/02/20時点)
最安価格:0円(2025/02/20時点)
火災保険を探す幅広い人に。保険料が安く、周辺費用が充実
損保ジャパンが運営する「個人用火災総合保険「THEすまいの保険」」は、マンション向け火災保険を選んでいる人全員の検討候補になります。周辺費用が充実しているにもかかわらず、保険料が安めに設定されていました。保険料は水災補償の有無や築年数にかかわらず、比較したなかでも割安。実際にシミュレーションすると、検証した条件下では新築・水災補償なしの場合の保険料が約16,400円と、平均値を大きく下回りました。中古物件で水災補償をつけても約23,000円と、平均値よりも1万円以上低い結果に。コストを少しでも抑えたい人にとって、検討しやすい料金プランがそろっています。補償範囲の幅広さも申し分ありません。火災・落雷・風災・水災など幅広い災害を補償範囲に含んでおり、水害リスクが高いといわれるマンションの低層階に住んでいる人でも十分備えられそうです。周辺費用の保険金の限度額も高めの設定で、損害範囲確定費用・仮修理費用・仮住まい費用は本修理と合わせて建物の再取得費用の2倍の金額まで支払われます。自宅に住めない状況になっても、経済的な負担を抑えながら仮住まい先に宿泊できるため、ライフラインの復旧を待つ間も落ち着いて過ごせるでしょう。保険料の安さと手厚い補償内容を兼ね備えた、バランスのよいマンション向け火災保険。保険料が安く、充実した補償を受けたいという人はぜひ最初にチェックしてください。
おすすめスコア:4.46(2025/02/20時点)
最安価格:0円(2025/02/20時点)
安い保険料で幅広い補償を求めるなら候補に。限度額も十分
SOMPOダイレクト損害保険が運営する「じぶんでえらべる火災保険」は、安い保険料で幅広い補償を求める人なら候補に入ります。保険料は、マンションの築年数や水災補償の有無に関わらず割安でした。とくに水災補償ありのプランは、他社よりコストを抑えやすい料金設定です。検証した条件下では、新築で約33,000円・中古で約36,000円と、いずれも平均値を下回りました。補償範囲が幅広いところも大きなメリット。火災や落雷などの基本的な補償にくわえ、盗難や暴力行為などにも対応しています。補償限度額の高さもおおむね良好。周辺費用に対しても十分な金額が設定され、住宅のさまざまな損害が補償されます。しかし、仮住まい費用が補償されない点には注意が必要。緊急時には臨時費用の補償を住まいに充てることになるかもしれません。補償内容の充実度と、割安の保険料を両立したマンション向け火災保険。もしものときに帰省する実家があるなど、仮住まい費用の補償を重視しない人は検討しましょう。
おすすめスコア:4.44(2025/01/27時点)
最安価格:0円(2025/01/27時点)
周辺費用の補償を重視する人に。補償範囲の幅も広い
東京海上日動が運営する「トータルアシスト住まいの保険」は、周辺費用の補償内容を重視する人におすすめ。周辺費用に対する限度額が高めで、万が一のときにも経済的な負担を抑えやすい火災保険です。補償範囲の幅広さは申し分ありません。基本的な災害にくわえて、水濡れ・漏水・破損・汚損などにも備えられます。マンションの上階で起きた水漏れによって自宅が水浸しになった場合にも補償を受けられるため、最上階以外に住む人にとっても頼もしいでしょう。補償限度額も高く、損害範囲確定費用や仮修理費用が保険金額の100%まで支払われます。ただし、仮住まい費用が補償対象に含まれない点は惜しいポイントです。保険料の安さは、新築・中古、水災補償の有無によらず不満はないレベル。とはいえ、トップ層には1歩およばない料金設定で、コストを最優先する人には不向きです。広めの補償範囲を確保して、手厚い支援を受けたい人は候補に入れましょう。
おすすめスコア:4.44(2025/02/20時点)
最安価格:0円(2025/02/20時点)
基本的な補償を求めるなら候補に。中古マンションにおすすめ
三井住友海上が運営する「GKすまいの保険(すまいの火災保険)」は、基本的な自然災害の補償を重視する人なら候補になり得るマンション向け火災保険。検証で確認した補償範囲をすべて備えており、火災や落雷などの基本的な災害に対する補償も申し分ありません。損害範囲確定費用・仮住まい費用の補償は建物保険金額の10%までと、十分な限度額が設定されていました。ただし、臨時費用に関する補償はないため、緊急時のさまざまな費用への備えとしては物足りなさを感じる可能性も。万が一災害に遭った場合、想定外の自己負担が必要になるリスクは考慮しておく必要があるでしょう。新築物件の保険料は平均的。中古物件で水災補償ありのプランなら比較的割安で加入できました。あらゆる面で手厚い補償を求める場合はフォローが足りないかもしれませんが、シンプルな補償内容でコストを抑えたい人は、検討してもよいでしょう。
おすすめスコア:4.42(2025/02/20時点)
最安価格:0円(2025/02/20時点)
基本的な災害に対する補償は十分。保険料は平均的だった
セコム損保が運営する「セコム安心マイホーム保険」は、基本的な自然災害に対する補償だけを優先する人なら検討の余地があります。補償範囲の幅広さは高評価に。水漏れ・バルコニーの損傷などのマンション向け火災保険に欠かせない項目は、他社と同じように補償されます。しかし、基本補償では破損・汚損の補償は付帯されないため、自然災害によらず家庭内で突発的な家具の破損などが生じた場合には、自己負担で解決する必要があるでしょう。補償限度額も高め。類焼損害補償付きで近隣住宅に燃え移った際の補償が約束されていることはもちろん、臨時費用に対する補償など緊急時のあらゆる経済的負担を軽減できます。しかし、仮住まい費用は補償されないため注意しましょう。保険料は、新築・中古、水災補償の有無によらず高すぎる料金ではありません。とはいえ、突出して安いプランも見当たらないため、コストにこだわるなら慎重に検討したほうがよいでしょう。
おすすめスコア:4.41(2025/02/20時点)
最安価格:0円(2025/02/20時点)
家庭内での事故も補償対象になるなど、補償範囲が幅広い
あいおいニッセイ同和損保が運営する「タフ・すまいの保険」は、家庭内での事故も含めた幅広い補償を重視する人に候補になるマンション向け火災保険。基本的な自然災害にくわえ、日常生活での不慮の事故なども補償の対象になります。火災や落雷などの基本的な項目はもちろん、盗難・破損・汚損など、家庭内でのあらゆる事故が補償されるのは頼もしいポイントです。また、住宅の損害に関する周辺費用の補償には、十分な限度額が設定されています。損害範囲確定費用・仮修理費用の補償はともに100万円まで。仮住まい費用も100万円までと限定的ですが、補償されることがメリット。緊急時の避難先も確保しやすいといえるでしょう。一方で、保険料は新築・中古、水災補償の有無によらず、平均値を超えて割高でした。コストを抑えたい人には不向きですが、幅広く補償したい場合は候補になり得るでしょう。
おすすめスコア:4.18(2025/01/27時点)
最安価格:0円(2025/01/27時点)
補償内容を自分で決めたい人に。臨時費用の補償額を選べる
SBI損保が運営する「SBI損保の火災保険(住まいの保険)」は、補償内容を自分で決めたい人なら検討の余地があります。臨時費用の補償限度額を100万円・200万円・300万円から選べるため、選択した補償額によっては保険料を抑えられます。補償範囲の幅広さは十分。自動付帯されている補償は火災・落雷・破裂・爆発のみですが、ほかの災害・事故も特約をつければ補償できます。補償限度額の高さもおおむね良好。とはいえ、仮修理費用の補償は保険適用対象として明示されていないため、臨時費用の補償をこちらに適用できない場合は自己負担になるリスクもあるでしょう。仮住まい費用が補償されない点にも注意が必要です。築年数や水災補償の有無によらず保険料はやや割高。水災補償なしの新築以外では、平均値を3,000円以上超えました。コスト重視の場合は不向きですが、備えたいリスクに合わせてプランをカスタマイズしたい人は候補にしてもよいでしょう。
おすすめスコア:4.14(2025/02/20時点)
最安価格:0円(2025/02/20時点)
基本的な補償はそろっているが、保険料が割高
ソニー損保が運営する「ソニー損保の新ネット火災保険」は、基本的な自然災害に対する補償内容を重視する人なら候補になり得るマンション向け火災保険。築年数や水災補償の有無によらず保険料は割高。とくに新築で水災補償をつけないと、平均値より3,000円ほど高額になりました。とはいえ、基本的な自然災害には備えられます。補償範囲は申し分なく、火災・水災・バルコニーの損傷など幅広く補償できました。しかし、暴力行為による損害は補償されないため、上位層と比べればわずかに物足りない印象もあります。補償限度額も十分ですが、補償対象に仮住まい費用が明示されていない点はネック。臨時費用の補償を仮住まい費用に充てられない場合、自己負担になる可能性があります。基本的な補償内容は充実しているものの、仮住まい費用の扱いは加入前に確認しておくほうがよいでしょう。
おすすめスコア:3.75(2025/01/27時点)
最安価格:0円(2025/01/27時点)
周辺費用は補償されるが、保険料の安さと補償範囲が惜しい
日新火災の運営する「お家ドクター火災保険」は、周辺費用の補償を気にする人なら選択肢に入るでしょう。基本的な自然災害や事故は補償されます。ただし、デモなどの騒擾行為や集団行動による暴力行為などに対する補償はありません。また、水災補償の有無、築年数によらず保険料がかなり高めで、新築で水災補償をつけると平均値よりも6,500円程度高額になりました。コストを重視する人にはマッチしません。損害範囲確定費用・類焼損害・仮住まい費用などいずれも補償対象。事故時諸費用補償特約をつけると100万円まで補償され、被害が新価の70%以上だった場合2倍になることもポイント。周辺費用の自己負担リスクを軽減できるでしょう。周辺費用の補償が手厚い保険を選びたい人は、候補のひとつに残りそうです。
監修者:松浦建二(CFP ®認定者・1級FP技能士)
ガイド:大島凱斗(元銀行員/マイベスト クレジットカード・ローン・証券・保険担当)
※ 監修者は「選び方」についてのみ監修をおこなっており、掲載している商品・サービスは監修者が選定したものではありません。マイベストが独自に検証を行ったうえで、ランキング化しています。
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