世界最大のデジタル資産特化型投資プラットフォームであるGrayscale(グレイスケール)は1月5日、グレイスケール・イーサリアム(ETH)・ステーキングETF(上場投資信託)(ティッカー:ETHE)が2025年10月6日から12月31日までの間に獲得したステーキング報酬の売却益を、既存株主に分配したことを発表した。これは、米国の暗号資産(仮想通貨)現物ETFがステーキング報酬を株主に分配する初の事例だという。
この分配により、ETHEの株主は保有株1株あたり0.083178ドルを受け取る。これは、該当期間中にファンドが獲得したステーキング報酬の売却益を反映している。基準日である1月5日時点のETHE株式保有状況に基づき、1月6日に投資家に支払われた。
グレイスケールのCEOであるPeter Mintzberg(ピーター・ミンツバーグ)氏は、発表で次のように述べた。
「ETHEの株主へのステーキング報酬の分配は、グレイスケールにとってだけでなく、イーサリアムコミュニティ全体、そしてETP(上場取引型金融商品)全体にとって画期的な瞬間だ。米国で初めてステーキング報酬を投資家に還元するイーサリアムETPとして、 デジタル資産の新たな機能をETPラッパーに導入する初期のリーダーとしてのグレイスケールの役割を強化している。これは、AUM(運用資産残高)でトップのデジタル資産特化型ETP発行企業として、ステーキングなどのイノベーションを投資家の実際の成果へと拡大している証でもある」。
グレイスケールは2025年10月、イーサリアム関連商品のステーキング機能を有効にした最初の発行企業となった。
一方、競合他社も同様の取り組みを進めている。世界最大の資産運用会社であるBlackRock(ブラックロック)は2025年12月、ステーキング機能を組み込んだイーサリアムETFをSEC(米証券取引委員会)に申請した。
|文・編集:廣瀬優香
|画像:Shutterstock
New Atlas for Digital Assets ──
デジタル資産市場の「地図」と「コンパス」を目指して


