この記事は、Solana RPC ノードの性能向上に興味がある開発者や、金融系ユースケースにおいて高頻度取引を行う方々におすすめです。ERPCの最新の技術導入により、RPCワークロードの処理性能が向上することが期待されており、これにより開発者はより効率的にシステムを運用できるメリットがあります。
ELSOUL LABO B.V.(本社:オランダ・アムステルダム、代表取締役 CEO:川崎文武)および Validators DAO が運営する ERPC は、フランクフルト(FRA)リージョンにおいて、大型 RPC ノードへの EPYC 5th Gen CPU(Turin)導入を完了しました。この新しいCPUの導入により、HTTP / WebSocket / Unlimited Endpoints を中心としたRPCワークロードにおいて、ピーク時および高並列実行時の処理余力が大幅に拡張されました。
ERPC がフランクフルトへの投資を継続してきた理由は、Solana の実運用において安定した結果が得られる条件がこのリージョンに集約されているためです。フランクフルトは、主要なバリデータやステークが高密度に配置されており、Shredsの受信、追従、投票、状態更新といった処理が短い経路で連続的に成立しやすい構造を持っています。この構造は単なる地理的距離に依存するのではなく、実際のネットワーク経路と実行主体の配置に基づいています。
その結果、平均的な遅延だけでなく、遅延のばらつきが抑えられ、外部要因が重なった局面においても、実行結果が崩れにくい状態が維持されます。この特性は、ERPC の RPC 実行基盤において、結果の再現性を成立させるための重要な前提条件となっています。
今回の EPYC 5th Gen CPU(Turin)導入は、平均応答時間、ピーク時の処理余力、高並列実行時の安定性を同時に引き上げるための基盤強化です。ms単位で勝負する開発者や高頻度取引を含む金融系ユースケースでは、負荷が集中する瞬間や同時実行が重なる局面での挙動が、そのまま処理結果に反映されます。
こうした局面においても、RPC側の処理が詰まらず、実行が継続する状態を維持するために、実行基盤を次の性能段階へ移行しています。Unlimited Endpointsを含む高負荷利用においても、同時接続数やリクエスト密度が上昇した状況下で、処理余力を安定して確保できる構成が実現されています。
EPYC 5th Gen(Turin)は、大規模なコア数とスレッド数を前提としながら、高いクロック水準を維持したまま継続的に運用できるCPU世代です。Solanaのワークロードでは、短い周期で負荷の状態が切り替わり、ピークが連続して発生します。この環境下では、瞬間的な性能だけでなく、負荷が重なった状態でも演算性能と動作の安定性を同時に維持できることが、追従性や処理結果の安定に直結します。
Solanaのノード運用では、ledger / blockstoreを中心とした大量のデータを継続的に読み書きする前提が成立します。この処理特性において、ストレージのI/O特性は実行結果に直接影響を及ぼします。今回導入したNVMe Gen5ストレージは、Solanaワークロードにおいて連続的な読み書きが発生する状況でも、I/O特性をさらに安定して高速性を維持できます。
ERPCは、もともと自分たちのプロジェクト運用から生まれたRPC基盤です。NFTカードのミントや、100連ガチャのように短時間で大量のトランザクションが発生する処理を実行する中で、既存のRPC環境では処理が追いつかず、成立結果が安定しない状況が発生しました。この課題に対処するため、ERPCは自らのユースケースに耐えうるRPC環境を構築する必要がありました。
ERPCは、実際の利用状況とフィードバックをもとに、RPC実行基盤の改善を継続しています。高負荷トランザクションに耐え続けることを前提として設計されており、他のプロジェクトの課題としても高負荷処理時にRPCが制約点として顕在化しているケースが多く存在することを把握しています。
ERPCのフランクフルトにおける大型RPCノードへのEPYC 5th Gen CPU(Turin)の導入は、Solanaの実運用における処理能力を飛躍的に向上させるものであり、開発者やユーザーにとって非常に価値のある進展です。今後もERPCは、実運用の経験をもとに、さらなる技術革新を追求し続けることで、より安定した高性能なRPC基盤を提供していくことが期待されます。
投稿 ERPC、フランクフルトでEPYC 5th Gen CPUを導入しSolana RPCノードの性能向上を実現 は NFT-TIMES に最初に表示されました。
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