● ビットコインマイナーのBitdeerは、保有していたビットコインと新規マイニング分をあわせて943BTCを売却、保有高はゼロになった。
● Exchange whale ratioは85%に急上昇、Coinbase Premiumはマイナス圏にとどまり、売り圧の継続を示している。
● 予測市場では、2月末までに6万ドル方向へ約10%下落する可能性が織り込まれている。
ビットコイン価格は横ばい
ビットコイン価格は2月22日、6万7400ドル〜6万8600ドルの狭いレンジ内(約2%)で推移し、数週間のボラティリティの後、短期的な横ばいの兆しを示した。しかし、弱気材料が再び浮上している。公開データで第9位のビットコインマイナーであるBitdeerは22日、936BTCを売却し、財務上のビットコイン残高を実質ゼロにした。
22日夜に発表された最新のオペレーション・アップデートで、Bitdeerは顧客預かり分を除く「純保有高」が0BTCに減少したと発表した。
〈BitdeerのX投稿より〉
同社のWeekly Updateによると、同社は189.8BTCをマイニングし、その全量を売却。さらに既存の保有高から943.1BTCを売却した。
Bitdeerの保有高は2025年11月14日頃に2470.3BTCを記録していた。当時、ビットコインは約9万2400ドルで取引されており、保有高の評価額は約2億2800万ドルに達していた。
Bitdeerの株式(BTDR)は20日の終値で7.8ドル、時価総額は18億ドル。時価総額25億ドルのCleanspark(CLSK)に次ぐ、時価総額第9位のビットコインマイナーだ。
大手マイナーによる売却は、利益率が薄い局面ではタイトなキャッシュフローが要因であることが多い。今回の全量売却は、昨年の史上最高値からビットコインが約50%下落したことが、マイナーの収益に与えた影響を強調している。
マイナー1社の売却が価格の方向を決定づけるわけではないが、市場への供給量を増やし、ネットワーク上の戦略的重要性からセンチメントを悪化させることが多い。
他のクジラも売却:Exchange Whale Ratio上昇
マイナー動向に加え、オンチェーンデータは他の大口保有者(クジラ)も積極的に売却している可能性を示している。
CryptoQuantのデータによると、Exchange Whale Ratioは85%に上昇。これは22日の取引所流入のほとんどを上位10件が占めていることを意味する。
同時に、Coinbase Premiumは-0.005%未満にとどまっている。
〈ビットコインのExchange Whale Ratio(上)とCoinbase premium(下)|CryptoQuant〉
Coinbase premiumは米機関投資家の需要を測る指標として機能することが多い。マイナスの場合、グローバルでリテール(個人投資家)顧客を多く抱えるBinance(バイナンス)と比較して、米機関投資家の買い圧が弱いことを示す。
取引所への大規模流入は必ずしも下落継続を示すものではない。しかし、米国の現物需要の弱さを示すマイナス圏の数値は、流入が積極的な売却や週明けの変動に備えた防御的ポジションと関連している可能性を示している。
ビットコイン価格見通し:予測市場は6万ドルを予想
ビットコインは6万7400ドル超で週をスタートさせ、持ち合い局面が続いているが、予測市場では月末に向けてさらなる下落が見込まれている。Polymarketの「2月末にビットコインはいくらか?」は、総取引量9000万ドルを集めた。
現在の確率では、2月中に6万ドルに到達する可能性は15%、5万5000ドルまで下落する可能性は5%となっている。
〈Polymarket〉
一方、8万ドルを回復する確率はわずか2%、7万5000ドル到達は14%にとどまる。掛け金は、高値回復よりも低い価格目標に偏っている。
6万ドル水準は特に重要だ。現在の持ち合い水準から約10%の下落に相当し、12時間足チャートで確認される弱気ペナント形成から導かれる下値目標とも整合する。
テクニカル分析:弱気ペナントは6万5800ドル割れを示す
予測市場は価格方向を確実に示すものではないが、多くの人の見方と注目水準を反映する。テクニカル分析では、2月の急落後、ビットコインは弱気ペナントの内部に圧縮された状態が続いている。
現在、価格は20期間および50期間ボリンジャーバンドのミッドライン(それぞれ約6万8100ドル、約7万300ドル)を下回って推移している。
下方向では、6万5800ドルを維持できなければ、ペナント構造から算出される6万ドル付近への下落の確率が高まる。
〈TradingView〉
モメンタム指標では、RSIは42.8と中立水準50を下回っている。MACDヒストグラムもマイナス圏にあるが、縮小傾向にあり、売り圧力は加速というより安定化していることを示している。
反発の信頼性を高めるには、ビットコインが7万300ドルを持続的な取引高拡大とともに回復し、RSIが明確に50を上回り、12時間足でMACDのポジティブクロスを確認する必要がある。逆に、週足で7万2000ドルを明確に上抜ければ、短期的な弱気見通しは無効となり、7万5000ドル目標が視野に入る。


