この記事の要点
米Wikipedia(ウィキペディア)の共同創設者であるジミー・ウェールズ氏は2026年2月25日、自身のXへの投稿で、ビットコイン(BTC)の価格が2050年までに現在のドル価値換算で1万ドル(約156万円)を下回る可能性があるとの見解を示しました。
記事執筆時点でBTCは約6万8,000ドル(約1,060万円)前後で推移しており、同氏の見通しは現在の市場価格から85%以上の下落余地を示唆する水準となります。
ウェールズ氏は、BTCの設計自体は堅牢でありネットワークは長期的に存続する可能性が高いとの認識を示す一方で、通貨や価値保存手段としての役割については「完全に失敗している」との厳しい評価を示しました。
この投稿はX上で反響を呼んでおり、ビットコインの長期的な経済的役割を巡って、仮想通貨コミュニティ内で賛否両論の議論が広がっています。
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ウェールズ氏は投稿の中で、BTCの価格がゼロになると考える人々は「おそらく間違っている」と述べました。
その理由として、BTCの設計は十分に堅牢であり、暗号技術に予期せぬ致命的な欠陥が発見されるか、51%攻撃と呼ばれるネットワークの乗っ取りが発生しない限り、半永久的に存続する可能性が高いとの認識を示しています。
さらに同氏は、仮にそのような重大な攻撃が発生した場合でも、ブロックチェーンのフォーク(分岐)によってネットワークは存続し続ける可能性があるとの見解を付け加えました。
一方で、経済的な役割については明確に否定的な見方を示しています。
ウェールズ氏はBTCについて「通貨としても、価値の保存手段としても完全に失敗している」と述べ、将来的に世界の主要な貨幣になることはないとの認識を明らかにしました。
そのうえで同氏は「BTCの価格は最終的に”趣味で触る人々に見合った水準”まで下落する可能性がある」と述べ、2050年時点の価格水準として現在のドル価値換算で1万ドル未満との見通しを示しました。
さらに「それよりもはるかに低くなる可能性がある」とも付け加え、BTCの長期的な経済価値に対して懐疑的な姿勢を明確にしています。
なお、ウェールズ氏の見方は、機関投資家や金融大手が示している価格予測とは大きく異なるものとなっています。
米投資運用会社VanEck(ヴァンエック)は、2050年までにBTC価格が290万ドル(約4億5,200万円)に達する可能性があるとの分析を過去に公表しており、両者の見通しには数百倍規模の開きが生じています。
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ウェールズ氏が長期的な価格下落の可能性を指摘する一方で、ビットコインを巡る採用環境にも新たな動きが確認されています。
米River(リバー)社が2026年2月24日に公開した採用レポートでは、2025年末時点で推定23カ国が国家としてBTCを保有しており、政府系の保有総量は43万2,000BTC(約294億ドル/約4.6兆円相当)に達したと報告されています。
また、複数の金融機関や市場アナリストは2026年のBTC価格について15万〜25万ドル(約2,340万〜3,900万円)程度への上昇を見込んでおり、市場では強気と弱気の見方が大きく分かれた状況が続いています。
ネットワークの技術的な持続性を認めつつも経済的な役割については否定的な見方を示したウェールズ氏の発言は、BTCの将来像を巡る見解の分岐を示すものとなっています。
※価格は執筆時点でのレート換算(1ドル=155.78 円)
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Source:ジミー・ウェールズ氏X投稿
サムネイル:AIによる生成画像

